2014/04/24(木)14:08
前回のブログのなかで、映画「プライベート・ライアン」は「史実に基づく」と書きましたが、パンフによると、正しくはつぎのようでした。

1943年、第2次大戦中のこと。
米軍の艦船が日本軍の攻撃を受け、同じ船に乗っていた5人の兄弟全員が戦死しました。

この事態に米陸軍省は、今後、兄弟の兵士は同じ部隊に所属させないように、また、兄弟の全員が前戦に出ることのないよう、一人だけは危険のないところに配属させるようにと、直ちに法律を作りました。

しかしその翌年、今度は僅か72時間の間に、米軍の4人兄弟のうち1人が日本との戦いで、ほかの2人の兄弟がヨーロッパ戦線で、相次いで戦死するという、痛ましい事態が生じました。

このとき、4人目の、末弟である2等兵を探し出して祖国へ帰すために、一部隊が
送り込まれたのです。

映画「プライベー・トライアン」(原題「セイヴィング プライベート ライアン」)は、
この史実をもとにして作られたのだそうです。



日本では、名戦闘機ゼロ戦が太平洋戦争で活躍しました。

攻撃力と航続距離と優れた性能を合わせ持つゼロ戦。

流線型のスタイルも美しく、空中戦で圧倒的な強さを誇っていましたが、不時着機が、
完全な状態で米軍に捕獲されたことから、性能を徹底的に研究し尽され、弱点も洗い
出されてしまいました。

弱点のひとつは、機体を極限まで軽量にするために、操縦席の防御が弱いことでした。操縦席を銃弾から護る鉄板は薄く、無防備に近かった。

資源の乏しい日本ですが、育成する時間と手間を思うと、操縦席の防御鉄板を厚くし、
最悪、貴重な機体が失われても、優秀なパイロットの命は守らなければならなかった
のですが・・・。

ゼロ戦を徹底解剖した米軍は、ゼロ戦のエンジンの馬力をはるかに凌駕するエンジン
を搭載し、圧倒的に火力と運動能力の勝る戦闘機を開発。操縦席は、ゼロ戦の機銃が
打ち抜けないほどの厚さの鉄板が、大切なパイロットの生命を守りました。

兄弟でただ一人残った兵士の命を、その家族のことを大切に扱った「プライベート・ライ
アン」は感動的な映画でしたが、その米国が、「瀕死」の日本に二度も核爆弾を投じ、終戦直前まで、日本全土に「空から火のついたガソリンを降らせた」無差別大空襲を行い、大量殺りくをくり返したしたという、「自由と正義の国」の恐るべき二面性。

ソ連の脅威を前にした原爆投下は、本当に必要だったのか?(必要なはずがない)。
日本人蔑視の、人種差別の要因はなかったのか。

文字通り日本の津々浦々まで、執拗に行われた空襲は、終戦までに、米軍が保有する大量の爆弾の在庫を使い切ってしまうためであったと、かつてNHKのドキュメンタリー番組は伝えていた・・・。


二度としたくはない、してはならない、させてはならない、戦争の狂気です。


先ごろ放送された、オリバー・ストーン監督の「オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史」。

機密情報は文書化され、一定期間経過後に情報公開されている米国。
新たな資料をもとに、自国の歴史に鋭い切り口で取り組んだ、このような作品が作れるアメリカは、まだまだ敬うべき立派な一面があります。
繰り返し見てみたい作品です。

それにしても、あのとき欧米は、すぐに冷戦につながった、自由と民主主義のない、
一党独裁の国(々)となぜ手を結んだのだろうか。

戦勝国五か国が常任理事国をつとめる国連運営の機能不全も含めて、問題が絶えたことがない。



団塊世代である私は、小学校6年の時に、ABCD包囲網、日米開戦と敗戦、国連の設立まで、歴史の授業がありました。

いまはどうだろうか。
日本史の授業が時間切れで明治時代までで終わり、近現代史が学べないのには、何かの思惑が働いているのだろうか。

日本の女子大生が、関係国の学生からの一方的な言い分に対して、近代史を学んでいないために何の反論もできず、悔しくて泣いたと聞いたのは、もうずいぶん前だった気がする。

かって軍縮条約により東国日本の軍備を厳しく制約した欧米世界は、一体どこに行ったのだろうか。

米国の力が衰える一方、歯止めない軍拡に走り、各国の領土安全を脅かす国を傍観する世界に向かって、先の大戦でナチスを暴走させた例をあげてフィリッピン大統領が世界に訴えたが・・・。

シリア、クリミア、ウクライナ・・・。
他国はもとより、自国民、少数民族の弾圧・・・あらためて国際正義について考えてみたいと思いますが、およそ完全無欠の国などあったためしがなく、近年、国際法、世界のコモンセンスを無視して、劣化してゆく国がますます増えている。

ある国では、一党独裁体制を維持するために、膨大な軍事費と同じ額を「公安、治安」対策に費やしているそうだ。

日本は、常々表明しているように、敗戦後、武力を使用することなく、世界平和に貢献してきたことだけは誇れる事実です。

しかし日本は、残念ながらアメリカに比べて情報の文書化、公開開示と云う点で大きく劣ります。
国民に真実を伝えようとせず、ウヤムヤにしてごまかす姿勢は、櫻井良子さんが指摘したように、今日、問題が生じている、戦後の関係各国に対してきた姿勢に通じ、日本の将来にわたって危険性をはらむものです。


悠長に古代から学び始める時代は終わりました。
やはり、歴史は現代から遡って学ぶ必要があると思います。


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早稲田大学南門前のオムライス店・3つのオレンジへの恋のオーナーブログです。元商社マン、母校の地で第二の人生をはじめました。

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