2014/07/28(月)13:17
90分があっという間に過ぎてしまいました。

北朝鮮問題について、ニュース解説でよくお見かけしていた、重村智計早稲田大学国際学術院教授による、第91回アジアセミナー。
テーマは「日朝交渉と国際政治ー拉致被害者は帰国するー」でした。

あとで先生からお聞きしたところでは、会場のホールに入り切れないひとが、別室でスピーカーからの音声を聞いていたそうです。特に宣伝もしなかったのにと、ご本人が驚かれていました。

先生は初めに、「質問のある人は手を挙げて下さい」と言いました。
私は前の方に座ったので、後方は見えなかったのですが、パラパラと数人の手が上ったようでした。

質問が一度止まると、「質問のない人は、ボクの授業では落第だから」と言われ、会場がどっと沸きました。

たしかにそうです。
私も、学生時代には、ほとんど予習をしたことがないので、問題意識を持って授業に臨んだことはなく聞き流し、ましてや質問など考えたこともありませんでした。
その意識があるとないとでは、授業から吸収できるものにも大きな違いがあるはずでしたが、残念ながら卒業したあとの祭りです。

重村先生は次々と会場から来る質問に、精力的に答えてゆきました。

中国から原油を止められて、幹部が使用する自動車のガソリンもままならぬほど、エネルギーが枯渇している厳しい現状や、北朝鮮の体制存続や中国との関係、中国と韓国の関係、ミサイルや砲弾発射の背景などなど。

日本との交渉では、朝鮮戦争のときに、米兵の遺体返還が金になることを知った北朝鮮は、今回も遺骨回収の順位を真っ先にするよう主張するだろうという、残酷な見立てもありました。

私が質問者の質問内容、意図を整理するのも大変だったのに、先生は聞きなおすこともなく、すらすらとこなしてゆきました。

その日の講演で、私が一番最後に、横田めぐみさんの消息について質問したときには、横田ご夫妻のお顔と、めぐみさんに生きて帰ってもらいたいという思いが押し寄せてきて、質問するときにも、先生が話されている間も、涙がとまらなくなってしまいました。

講演が終わった夕刻、外は突然の雷雨に見舞われ、そのあと、東の空に、見事な虹がかかりました。拉致被害者への涙のあとの希望、吉兆であってほしいと思いました。

先生によれば、この日の講演について、アンケ-トを出さなかったひとは落第だそうで、出しそびれた私は、素晴らしい授業へのお礼を、暑中お見舞いはがきでお出ししようかと思っています。

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早稲田大学南門前のオムライス店・3つのオレンジへの恋のオーナーブログです。元商社マン、母校の地で第二の人生をはじめました。

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