2015/06/23(火)14:25
「ああ!おいしそうな香り」
先日見えた女子学生たちが、テーブルに運ばれたオムライスを食べる前に、しきりに両手を動かして、その香りを頭や体に浴びせていたそうです。

ご利益のあるお寺の境内で、お香を浴びているようだったと、家内が言っていました。
「3つのオレンジへの恋」にまたひとつ、うれしいエピソードが生まれました。

昨日は夏至。

TBSラジオのパーソナリティ荒川きょうけいさんは、毎年夏至になると、これからは一日ごとに日が短くなるのだと思い、落ち込むそうです。

私は、長かった夏が終わりを告げ、つるべ落としに夕暮れが訪れるときに、とてつもない寂寥感に襲われます。


「カラスが鳴くから、かーえろ」

遊び仲間がひとり、そしてまたひとり、窓に明かりの灯り始めた家に帰ってゆく。

「明日天気になあれ」

思いきり片足を振って、下駄を放った。

やがて下駄はズック靴に替わったが、「天気占い」のために、ま新しい、小さな靴のかかとは
すぐに踏み潰された。

ピョンピョンと片足で跳ねながら、哀れにも少し先の方に転がされてしまっている、片方の下駄や靴に近づく。

「裏が出たから明日は雨だね」
「こっちは表だ」

幼かった頃、隣近所の子どもたちと、毎日、日が暮れるまで外で遊んだ。
そして、家に帰れば、ラジオからは「赤胴鈴之助」や「少年探偵団」、「紅孔雀」「1丁目1番地」「鐘の鳴る丘」などの主題歌が流れていた。

母が夕餉の支度をしている家に帰れる倖せを、当たり前のように思っていた・・・。

きょうけい氏のラジオ番組でも言っていたが、私の母も季節の変わり目ごとに、日当たりが、毎日畳の目一つずつ移ろうてゆき、正月になると陽光が強さを増すのですよと、幼い私に言っていたものだ。

もう、二度と帰らぬ日々。
物悲しさと温もりの、夕の思い出。

ブラームスの交響曲を、とりわけ2番や3番を聴くときにも似て。

ほしいのは、アラジンの魔法のランプの煙。


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プロフィール

早稲田大学南門前のオムライス店・3つのオレンジへの恋のオーナーブログです。元商社マン、母校の地で第二の人生をはじめました。

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