2016/04/30(土)16:56
私が小学生のころ、あちこち売りに出されている宅地や不動産のチラシ広告に、決まり文句のように「水道完備 ガス見込み」と書かれていました。これがそのまま題名になったテレビドラマもあったほどで、主題歌の一部はまだ憶えています。
昭和30年代の東京世田谷でしたが、下水整備はもちろんのこと、上水道、ガスの配管・供給も、当たり前ではなかったのです。

私の住んでいた官舎は高台にあったので、夏場になるとよく断水しました。断水するとヤカンを持って近くの小学校に水を貰いに行くのが、ヒマなこどもの役割でした。校庭の水飲み場の蛇口からは、断水などどこにもなかったかのように勢いよく水が迸り出たものでした。
突然の停電も日常で、夜間に照明が切れると、庭や玄関先に出て停電の範囲を確認しました。暫くして電球に明りが灯ると、前よりも明るさが増したような気がしてホッと安堵し、家族だんらんの幸福感が戻ってきたものです。


先日、「3つのオレンジへの恋」にご夫婦がお見えになりました。

「前にテレビに出ておられましたね」
テレビ朝日さんの「人生の楽園」で、「3つのオレンジへの恋」を取り上げていただいたときにご覧になったそうで、遠い熊本にお住まいなので、この日ようやく来ることができましたとのことでした。

テレ朝さんの女性スタッフ(早大OG)の方が、放送して何年経ってからもやって来るそうですよと言っていましたが、2007年5月の放送・・・もう9年も前のことになります。

ちょうど今頃の時期、結構大変だった取材が連日続いて、折よくやってきた女子学生Mさんのおかげで、大隈庭園の貴重な「田植えシーン」を収録することができました。現役のときにはなく、私もまったく知らなかった「早稲田の田んぼ」を、全国のOBにお伝えできるかと思うと、自分が映る気恥ずかしさと同時に内心嬉しく思った記憶があります。

熊本から来られたこの方は、田植えの場面はご覧になられなかったようです。
そして、よもやと思いましたがやはり被災されて、東京の娘さんのところにやってこられたとのことでした。お父さんご本人は大学卒業後、熊本の地元で就職されたそうで、故郷のない私にはうらやましい境遇に思えましたが・・・私よりも8年後輩で商学部卒だという、淡々と語るその方に、私はおかけする言葉がありませんでした。


九州男児といえば、私が勤めていた商社では、九州出身の人間はみんな勝ち気で口達者であったものですが、この紳士は奥様ともども穏やかで控えめであられ、九州男児についてまた認識を新たにさせていただきました。


今も続く地震とインフラの破壊で、被災されたみなさんは、どんなにご苦労ご不自由をされているかとお察しいたします。水道もガスも電気も一日も早く復旧完備し、地震の終息と速やかな復興をお祈り申し上げます

このご夫婦が、娘さんのお宅でご家族だんらんの安らぎを得られて、可能であれば娘さんともどもまたお越し願えればと思っております。

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早稲田大学南門前のオムライス店・3つのオレンジへの恋のオーナーブログです。元商社マン、母校の地で第二の人生をはじめました。

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