2017/05/05(金)13:46
「第九」のライブは何度聴いたことだろう。
暮れに聴きに行く習慣まではなかったので、意外に少ないかもしれない。

初めは、早稲田の学生時代に、同級生たちと東京文化会館で聴いて大変感激したことを覚えています。早稲田OBである山岡重信さん指揮の日本フィルでした。

その後1~2回は聴いたはずですが、いつごろで、どこのオケだったのか何故か思いだせない。最近では今年の3月、早稲田大学フィルハーモニー管弦楽団の「卒団公演」で、久しぶりに「第九」のライブを聴かせていただきました。今回の演奏は決して忘れられるものではありませんでした。

この日、ときおり音が外れたような気もしたが、楽器を手にしたことはなく、譜面も読めない私には全く気にならないし、若々しい演奏は少々のミスなどものともしません。征矢 健之介さんの指揮で、「歓喜」に向かってグングン進んでゆきました。

独唱(Sop:田原 遥、Alt :金子 紗弓、Ten:吉田一貴、Bar:山田 茂)も、合唱(早稲田大学混声合唱団)の出来も素晴らしく、日頃口うるさい同級生三人もこの日の演奏には大満足でした。

「卒団」ということで、終了後4年生が一人ひとり立ち上がって紹介されたが、オーケストラのあたたかい空気が客席にも伝わってきました。早稲田大学交響楽団とはまた違う持ち味があるようです。


━━フルトヴェングラー、ワルター、トスカニーニ、ベーム、バーンスタインEtc・・・レコード・CD・ビデオ・BS放送・FM放送など、これまで多くの「第九」を見聴きしてきました。

作曲者の指示通り、つねに楽譜に忠実であろうとした”鬼神“トスカニーニと、ときに夢遊状態のようになり、演奏ごとに表現が変化したフルトヴェングラー・・・この二人は指揮方法・演奏論が衝突して仲が悪かったようです。

「ノー ノ―」と、つねに」オーケストラをギリギリ搾り上げ、テンポをくずさずにひた走ったトスカニーニは、激高して指揮棒を折るなど、あまりに厳しいことから「トスカノーノ」と恐れられた。
「第九」の第三楽章ではゆったりと、夢のような美しい展開を見せたかと思えば、終曲部では、練達のオーケストラがついてゆけないほど、猛烈なスピードで締めくくったフルトヴェングラー。


昨年の早稲田フィル「巨人」では、炎の小林研一郎さんの指揮で熱演しましたが、演奏技量的に苦しい箇所がどうしてもでてきてしまったと思います。しかしながら、この日の「第九」には、「大物指揮者たち」の演奏をさておいて、心を動かされました。


演奏会場の杉並公会堂に向かう途上、櫻井一郎さんの奥様に偶然お会いし、開演前のひととき、暫しお話しできたことは嬉しいハプニングでした。私が起業した時には、まだ小学生だったご子息は、もう社会人になられたそうで、この日、ワセフィルの一員として演奏されるとのことでした。

櫻井さんは、「早稲田大学周辺商店連合会」の事務局長として尽力活躍され、私も2002年の開業前から大変お世話になった方でした。先年、惜しまれてお亡くなりになったときには、鎌田総長が自ら感謝状を読まれて、長年にわたる功績を称えました。早稲田の商店会では櫻井さん以外余人には考えられない、大学からのはからいでした。


━━ワセフィル 2017/3/21 杉並公会堂 の「第九」、そしてさきごろ目出度く定期演奏200回を迎えたワセオケ。
それぞれの演奏を聴かせていただき、早稲田の誇る二つの学生オケには、プロのオケにはない「予想外」の魅力があることを知りました。ワセフィルでは、会長水島朝穂先生による日頃のご薫陶や支えも、さぞ大きいことだろうと思います。

サンマは目黒にかぎるが、どうやら「第九」と「オーケストラ」は、「早稲田」にかぎるようです。


(付記)
5月8日。
「第九」で見事な合唱を披露してくれた「早稲田大学混声合唱団」と200回公演の「ワセオケ」の、二人の女子メンバーがやってきました。このブログと、ワセオケ演奏会の記事(「熱心な”ワセオケ“は玄人に優る!」)とを紹介できたので、授業の後でご一読願えれば幸いです。

私が櫻井一郎さんに初めてお会いしたのは、「早稲田大学周辺商店連合会」(外部からはわかりにくい、この長い名称や組織も櫻井さん提唱によるものでした)が、大隈小講堂で開催した「創業ビジネス」のイベントでした。
黒のタートルネックセーター姿の櫻井さんが、まるで演劇のなかのように舞台ステージを行きつ戻りつしながら、「パワーポイント」の画面で説明を行っていたのが印象的でした。

そのとき、効果音楽として使用されていたのが、あの「ツァラツストラかく語りき」と、荘厳な「第九」第一楽章の冒頭、第一主題の部分でした。最後の方では「歓喜の歌」あるいは「第九終曲」も使用されていた気もしましたが、どうであったか。
このとき以来だった櫻井さんとのお付き合いで、メディア関係へのご紹介等、陰になり日向になりご支援を賜りました。

私は、早稲田で起業したことから「早稲田学報」に2回も寄稿できたことを話すと、櫻井さんはたしか5回載ったと「豪語」されていたことを思いだします。

「淡い水の如き」お付き合いでしたが,演奏会の日、「一度お酒をくみかわしたかった」との、叶わなかった思いを、奥様にお伝えしました。
心からご冥福をお祈り申し上げます。

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早稲田大学南門前のオムライス店・3つのオレンジへの恋のオーナーブログです。元商社マン、母校の地で第二の人生をはじめました。

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